よくある症状と治療
「心と体がおかしいな?」と思ったら、ご相談ください。
当院では、さまざまな症状に関する相談・診療を行っております。
うつ、躁うつ、総合失調症、不安障害、睡眠障害はもちろんのこと、身体化障害や成人型ADHD、ご高齢の方の認知症まで、幅広く診ることができます。
お気軽にご相談ください。
気分が落ち込む、やる気がでない、眠れない、何度も目がさめる、
ぐっすり眠った気がしない、不安である、いらいらするなどの症状が典型的です。
治療について
薬物が有効なことが多いですが、
環境の調整や、自分の性格や生き方を見直すことも治療に役立ちます。
落ち込んだり、意欲が低下したりするうつ状態と、積極的で気分が高揚する躁状態を繰り返す病気です。躁状態になるとイライラしやすく、気が大きくなり、買い物も激しくなりがちです。極端になると、寝込む時期と元気で積極的な時期が交代してあらわれます。そこまで極端ではなく、気づかれにくい方もいらっしゃいます。
治療について
自分の状態を自覚し、自分でコントロールすることを共に模索しながら、気分、情緒を安定させる薬物を用いることが多くなります。
漠然とした不安感、胸がドキドキしたり、息苦しくなったりするパニック、電車に乗れないなどの恐怖症、戸締まりなどが気になり、何度も確認してしまう強迫症状など、いろいろな不安の症状があります。
治療について
軽症の場合は、環境の調整やものの考え方、受け止め方を変えることで、不安の軽減がはかれます。それでも難しい場合は、薬物を用いて症状の緩和をはかります。可能であれば不安の原因などを自覚してゆき、徐々に薬物からの脱却をめざします。薬物で症状が治まると自信がつき、自信がつくと薬なしでもやってゆけるようになることが多くなります。
体の痛み、しびれ、身体内部の不快な感覚などがあるが、
病院や健診では、異常が無いと診断されてしまう。
治療について
環境の調整や、ものの受け止め方考え方を再考してもらったり、薬物を用いることで、改善することもあります。
寝つけない、熟睡感がない、
途中で目が覚める、朝早く目が覚めてしまう、
薬をのむと眠れるが、薬なしで眠れるようになりたいなど。
治療について
まず眠れるようになることが必要です。夜が怖くなってしまうと不眠は悪化します。眠れるようになった上で生活習慣を見直したりして、睡眠薬の減薬をはかり、脱却を目指します。
幻覚が生じたり、妄想が生じたりする病気です。幻覚は、主に他人の声のかたちの幻聴です。そのためもあり、被害妄想が生じてきます。一生のうちに100人に1人が発症すると言われ、けして稀な疾患ではありません。
治療について
薬物療法が中心になります。特に急性期には、薬物と休息が大切になります。落ち着いて安定してきたら、生活に働きかけ、社会復帰を模索してゆきます。自分を見つめるカウンセリングも症状の安定に役立ちます。
情緒が不安定で、衝動的な行動をとってしまいがちな疾患です。人に見捨てられることを極度におそれ、しがみついてしまったりします。空虚感に襲われることもあり、虚しさに耐えられず、自傷行為に走ってしまったりすることが多い疾患です。
治療について
アドバイスや、自分の性格を見直していただく働きかけをしますが、あわせて薬物を用い、情緒の安定をはかることが多くなります。
アルコール依存症が代表的ですが、最近では買い物依存症、ギャンブル依存症、ネット依存症など色々な依存症が話題にのぼります。そういったものに支配されて、自分のコントロールを失ってしまう病気です。
治療について
まず、その問題となる行動をやめることです。もちろん、簡単なことではありません。自助グループに参加することが有効です。依存が形成されるのは、何か生きづらさがあり、そこから逃避するためにそういったものを利用してしまうことが原因になることが多いと思います。そこを自覚して、対応を考えてゆくことが回復につながります。
やせたい願望が非常に強く、
極端な減量をする病気です。
また、空腹に我慢できず、過食に転じてしまったり、
また過食した分を出そうとして自分で嘔吐したり、
下剤を利用したり、拒食と過食を繰り返すタイプもあります。
治療について
体重が少なすぎたり、電解質のバランスを崩したりと、身体的なケアが必要な場合もあり、内科医と連携をとることもあります。食べ物と体重のことばかり考えている生活になり、考え方、感じ方が歪んでしまうので、そこに働きかけ、その他のことにも興味が広がる生活を取り戻してゆくことが改善につながります。
ADHDは不注意が多く、落ち着きがなかったり、衝動的な行動に出やすい障害です。成人になると多動は少なくなり、不注意が目立ちます。「仕事でミスが多い」「忘れっぽい」「片付けができない」などの訴えとなって現れます。
治療について
環境調整や、日常生活の具体的なアドバイスをしますが、薬物治療で改善することもあります。
物忘れが中心となる症状です。
特に最近のことを忘れるのが特徴です。
昔のことはおぼえているのに、
今朝食べたものが分からないなどです。
高齢になり、脳の機能が低下していることから、
幻覚や妄想をともなうことがあります。
治療について
少しでも進行を遅らせるための薬物や、問題行動を抑えるための薬物を使用します。また、ご本人の不安が、症状を悪化させていることも多いために、環境の調整、周囲の関わりの見直しなども有効です。精密な検査をご希望される場合は、可能な医療機関にご紹介致します。